[スパイスを使って16年] 〜プロが教える便利なスパイスの使い方と作り置き調味料〜

[スパイスを使って16年] 〜プロが教える便利なスパイスの使い方と作り置き調味料〜
  • スパイスの使い方が分からない
  • 買ったものの、たくさん余っている
  • 料理のレパートリーを増やしたい

こんなお悩みありませんか?

この記事では、スパイスの普段使いの方法や、作り置きできる旨味調味料の作り方を紹介しています。

ぜひ、活用してみてください。

地中海料理をもっと簡単に作りたい方へ、Instagramやってます。
是非見てください!

カイエンペッパー(鷹の爪)

 ・辛み出し、保存性を高める

 ・種は取り出す

 ・ホールは油の炒め具合で辛さが増す

 ・パウダーは途中から加えても大丈夫

 ・少量でも十分に辛い

        

作り置きしたい旨味調味料

ピカンテオイル

たっぷりのオリーブオイルにカイエンペッパーとにんにくを加えて軽く煮込む。パスタやピッツァ、サラダにオススメ。

ハリッサ

みじん切りにした玉ねぎ、にんにくを炒めて、カイエンペッパーのペーストや好みのスパイスと混ぜて作るチュニジアの調味料。肉料理や豆腐などによう合う。マヨネーズと和えても美味しい。

ガーリック

香りづけ、味の決め手、味のアクセント

・基本は油に入れて、じっくり色をつけていく

・チューブタイプは弾けるので途中から加える

・アヒージョはスライス、みじん切りがオススメ

・パウダーは肉の下味や炒め物に使いやすい

作り置きしたい旨味調味料

にんにくオイル

皮のついたまま潰して、たっぷりのオリーブオイルに加え、弱火で煮込む。香りが出て来ればOK。パスタやドレッシング、スープなどにオススメ。

バーニャカウダソース

ホールのまま、火が通るまで牛乳で煮込む。煮込めたら、アンチョビを加えてミキサーにかける。野菜のディップや魚料理のソースに活用。

しらすとキノコを使ったアヒージョレシピはこちら。

カルダモン

 ・主に香りづけ

 ・料理に使う時は、油で炒めて香りを出す

 ・チャイや紅茶などにそのまま入れて使う

 ・噛むと苦いので、食べる際は取り出す

作り置きしたい旨味調味料

カルダモンシュガー

グラニュー糖にカルダモンパウダーを混ぜるだけ。スイーツやパンを作る時に練りこんだり、ドリンク、ヨーグルトに混ぜて活用。

カルダモンはちみつ

はちみつにオレンジの皮とカルダモンホールを加えて弱火で煮込む。煮込みすぎると固まるので注意。パンに塗ったり、紅茶やヨーグルトに入れて活用。

カルダモンを使ったティラミスのレシピはこちら。

クミン

 ・香りづけ、カレーに欠かせない存在

 ・基本は油で炒める

 ・ホールは魚介類との相性がいい

 ・パウダーは炒め物に使いやすい

作り置きしたい旨味調味料

クミン塩

クミンパウダーと塩、ガーリックパウダーを混ぜるだけ。フライドポテトやお刺身にかけてエスニックな味わいに。

タンドリー液

クミンパウダー15g、ヨーグルト45g、はちみつ5g、塩3g、にんにくチューブ5g、オリーブオイル30gがベース。鶏肉やサーモンを漬け込んで。

クミンを使ったひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」のレシピはこちら。

クローブ

 ・特に香りの強いスパイス

 ・噛むと苦いので、使ったら取り出す

 ・1つでも十分な香りがある

 ・パウダーは肉の下味に利用

作り置きしたい旨味調味料

クローブシナモン

クローブパウダーとシナモンシュガーを1:1で混ぜる。チャイやココアに入れてエスニックなドリンクに。

クローブとレモンのマリネ液

レモンをスライスして、レモンの半分のグラニュー糖、クローブを加えて、グラニュー糖がなくなるまで潰す。レモネードや魚介のマリネ液に活用。

クローブとタヒニを使ったおつまみチーズケーキのレシピはこちら。

コリアンダーシード

  ・主に臭み取りや香りづけ

  ・ホールはマリネやピクルスに

  ・パウダーはドレッシングやケーキに

  ・焼酎やビールに使われるケースも

作り置きしたい旨味調味料

ペッパーミル

ペッパーミルにコリアンダーホールとホワイトペッパーホールを2:1の割合で入れる。魚の下味やケーキを作る際に利用。

基本のピクルス液

酢60g、水60g、砂糖45g、塩5g、カイエンペッパ−1本、コリアンダーホール10粒程度を合わせて一度沸騰させて完成。

応用版ピクルスのレシピはこちら。

サフラン

  ・色付け、香り付け

  ・液体の中に加える事で色付く

  ・ブイヤベース、パエリアに欠かせない

  ・スパイスの中でダントツ高い

作り置きしたい旨味調味料

サフランギー

ギーとは、バターから不純物を取り出して、溶かしたバター。ギーとサフランパウダーを合わせて、色のきれいなギーに。カレーやブイヤベースの煮込み料理に。

サフラン水

水の中にサフランホールを入れて色を出すだけ。炊飯器でサフランライスやピラフを作るのに便利。

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シナモン

 ・甘い香りとスパイシーな香りを合わせ持つ

 ・ホールは煮込みやマリネ液に活用

 ・パウダーは、そのままドリンクに加える

 ・フルーツと合わせやすい

作り置きしたい旨味調味料

コンポート液

水400g、白ワイン100g、グラニュー糖170g、シナモンホール1本、クローブ2粒、カルダモン3個を沸かして、フルーツを漬け込む。桃やイチヂク、ぶどうなどは崩れるので冷ましてから漬ける。液体は、ワインを足してサングリアに活用できる。

赤ワインソース

赤ワインをアルコールが飛ぶまで煮詰めて、はちみつ、シナモンを加えて置いておく。これがベース。肉を焼いた後にベースを加え、バターを足してソースに。

シナモンを活かした、モロッコの鶏肉料理「フェズチキン」のレシピはこちら。

ジンジャー

 ・香り付け、味付け、辛み、殺菌効果

 ・魚や肉などの臭み消し

 ・ホールはスライスしたり、千切りに

 ・ケーキ、パン、ドリンクにも使える

作り置きしたい旨味調味料

生姜醤油

すりおろした生姜、カイエンペッパーを醤油に漬け込む。ピリ辛な味が、肉、魚、豆腐など、幅広く使える。炒飯や野菜炒めの合わせ調味料としても便利。

ガリ(甘酢付け)

生姜を薄くスライスして、2分ほどボイルする。昆布、酢100g、水100g、砂糖50g、塩5gを合わせて漬け込む。残った甘酢も酢の物やドレッシングに利用可能。

ターメリック(ウコン)

 ・主に色付け、ほのかな味や香り

 ・パウダーで使うことがほとんど

 ・カレーやフライ、スープなどに活用

 ・きれいな黄金色を生かしたご飯も炊ける

作り置きしたい旨味調味料

自家製カレー粉

ターメリック、クミンの比率を多くし、カルダモンやシナモン、コリアンダー、ガーリックなどのパウダーをお好みで合わせる。カレー以外にも炒め物や揚げ衣、カレー塩にしても使える。

ターメリック白味噌

白味噌にターメリックパウダーを練り込むだけ。味噌汁や雑煮が一味変わって、きれいな色に。みりん、酒と割って西京焼きの漬け地にも使える。

ナツメグ

 ・香り付け、臭み取り

 ・パウダーを使うのがほとんど

 ・肉の臭みをとってくれる

 ・甘みもあり、お菓子作りにも使われる

 ・危険、一度に4g以上摂取しない

作り置きしたい旨味調味料

ナツメグバニラシュガー

一度使ったバニラのさやを乾燥させる。乾燥したバニラのさや、ナツメグパウダーとグラニュー糖を

ミキサーにかけて粉末状にする。紅茶に入れたり、焼き菓子に練りこんで使う。

ガラムマサラ

スパイスを混ぜ合わせて作る調味料。カレー以外にも、炒め物やマリネ、焼き菓子にも利用。 基本はクミンホール、クローブホール、ナツメグパウダー、カルダモンホール、ブラックペッパーホール、ローリエを煎ってフードプロセッサーで、粉末→濾す→粉末→濾す。用途や好みによってスパイスを変える。

ナツメグを活かした、ビーガンバナナケーキのレシピはこちら。

パプリカパウダー

 ・色付け、彩り

 ・料理の仕上げや盛り付けに利用

 ・魚介や乳製品、卵との相性がいい

 ・サフランの代用にも使える

作り置きしたい旨味調味料

赤いタルタルソース

卵が多めのタルタルにたっぷりのパプリカパウダーを混ぜる。香りや色もついてきれいなタルタルソースに。

バーベキューソース

市販の焼肉のタレ200gに対して、ケチャップ50g、酢50g、蜂蜜10g、パプリカパウダー5g加えてよく混ぜる。市販のタレに酸味と風味が加わり、より肉と合う。

ピンクペッパー

 ・彩り、香り、アクセント

 ・仕上げに使って、味の変化を出す

 ・塩気のあるパテやスモークと合わす

 ・多すぎると主張が強いので1〜2粒で使う

作り置きしたい旨味調味料

魚や野菜用シーズニング

ピンクペッパーを軽く潰して、乾燥バジル、塩、ガーリックパウダーを1:1:1:1の割合で混ぜる。魚のソテーやグリル野菜のふりかけとして使う。

デザート用シーズニング

ピンクペッパーを軽く潰して、シナモンパウダー、砂糖を1:1:1の割合で混ぜる。バニラアイスやガトーショコラのふりかけとして使う。

ブラックペッパー

 ・香り付け、下味、アクセント、臭み取り

 ・塩、胡椒といえばブラックペッパー

 ・肉類、卵、チーズとの相性がいい

 ・ホットドリンク、カクテルにも利用

作り置きしたい旨味調味料

ペッパータレ

本つゆと少量のごま油にたっぷりのブラックペッパーを挽いて混ぜる。生の魚を漬け込むと、アクセントのあるマリネに。

ペッパーオイル

エキストラバージンオイルに岩塩と粗めに挽いたブラックペッパーを混ぜる。スティック野菜やパンにつけて食べる。

ブラックペッパーが決め手のパスタレシピはこちら。

ホワイトペッパー

 ・香り付け、下味、アクセント、臭み取り

 ・ブラックペッパーより辛みと香りも強い

 ・主に魚介料理に使う

 ・ラーメンや餃子のアクセントにも

作り置きしたい旨味調味料

酢コショウ

酢にたっぷりのホワイトペッパーを加えて混ぜる。餃子や春巻き、担々麺に合わすと美味しい。

アイオリソース

マヨネーズ100gにニンニクチューブ10g、ホワイトペッパーを加えて混ぜる。魚介のトマト煮込みやオムレツに合わせて使う。

マスタードシード

香り付け、若干の辛み

・マリネ、炒め物、カレーに使う

・基本は油で加熱して香りを出す

・人参やキャベツなどで作るマリネに

・マイルドなイエローとスパイシーなブラック

作り置きしたい旨味調味料

ハーブ香るピクルス液

酢60g、水60g、砂糖45g、塩5g、マスタードシード10g、ローズマリ−1本を沸かして野菜を漬け込む。液体は、マリネやドレッシングに利用可能。

手作り粒マスタード

イエローマスタード60g、ブラックマスタード30gを浸かる程度の水に1時間漬ける。柔らかくなったら、スプーンやフォークで潰す。白ワインビネガー60g、塩5g、砂糖10gとよく混ぜ1日、冷蔵庫で保管して、味をなじませる。 

まとめ

地中海料理に欠かせないスパイス。

用途は、香り付け、臭み取り、アクセント、辛み、彩り、色付け、殺菌効果など。

普段作る料理の中に少し加えるだけで、インパクトのある味付けに変わります。

レパートリーを増やす最高の調味料

買ったまま、置いとくだけなのはもったいない。

毎日の料理にぜひ、取り入れてみてください。

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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